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マッチ箱でケンカ

 今朝の新聞にマッチ箱の話が載っていました。

 

昔集めたマッチ箱。
懐かしい店名にご主人と昔話に花が咲き、

学生時代にタイムスリップ。
最後に「もうしばらく大切に保管しようと

思っている」と結ばれていました。


 
私も集めていましたね~、マッチ箱。

マッチ箱が欲しいがために喫茶店に

行ったこともあります。
懐かしいです。

お正月に帰省した時の話です。

父がなにやら押し入れの中をゴソゴソとしています。

やがて取り出してきたのがコレクションしていた

大量のマッチ箱でした。


おそらく父は母と昔話に

花を咲かせたかったんだと思います。
一緒に懐かしんでほしかったのだと思います。
そう、新聞に掲載されていたご夫婦のように。

そんな父に放った言葉は
「そんなもの捨てちゃいなさい」

バッサリ…。


もう少し優しく接してあげてもいいのにと

心の中でつぶやく私。

「こういう価値もわからないのか」と

憤慨する父。

しなくてもいい喧嘩をしていました。

捨てないで大切に保管してあるものは

その人それぞれの思い入れがあります。
他人から見たらガラクタかもしれないけれど

本人にとってみれば本当に大切なモノ。

時を刻み、経年変化がもたらした味わいが

その大切なモノにはちゃんとある。
自分だけの世界がそこにあるんですよね。

モノは少ないほうがいい、

でも少なければいいと言う訳ではないとも

思います。

私は多くのお客様と接してきた中で

感じたのは「人それぞれ価値感が違う」

ということ。

それに気づかず捨てなければいけないと

言われたり、捨てなきゃという思いが

自分を苦しめたりするときもあります。

なぜ自分にとって必要なのか。
そう問いかけるだけでもいい。

モノと向き合うのは自分を知ることにも

つながります。
難しいけれどね。

マッチ箱を懐かしんでもらえなかった父は

意地で捨てないと思います。
それでいい、それで。