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お気に入りは部屋の特等席へ

私の実家が家を建て替えた際

母は自分の部屋を作りました。

恐らく結婚して初めての自分一人の

部屋ではないでしょうか。

 

実家に足を運ぶたびに家具の配置は

変わっています。

嫁入り道具である三面鏡は場所や向きを

変え、どこが一番お化粧がしやすいのか

母なりに考えているみたいです。

 

姉は私にアドバイスを求めてきますが

母から聞かれたことは一度もありません。

 

自分で楽しんでいるのでしょう。

インテリアは結果だけでなく

その過程も楽しむものだと私は思います。

 

さて。今年のお正月に帰ったときも

部屋の様子が変わっていました。

 

一番目につくところにこんなものが。

そう、フランス人形です。

 

私が小学生の頃に買ったものだから

もう40年近く経っているでしょう。

 

今も飾ってあるお宅はありますか?

 

お友達の家にもあったなぁ。

飾ってある場所は部屋のコーナーに

置いたテレビの上!

我が家もやっぱりテレビの上でした。

 

このフランス人形を誰よりも欲しがったのは

私でも姉でもなく、母でした。

 

ピンク色のドレスが多かったのですが

母は赤いドレスをセレクト。

 

「鮮やかでいいねぇ~」

なんて最初こそ心弾みましたが、

だんだん見慣れてしまったせいか

家族の誰からも見向きもされなくなり

いつしか北側の部屋のタンスの上へと

押しやられ存在すら忘れかけていました。

 

ところが、今は母の部屋の

一番目につく場所!

特等席です。

保存状態がいいのか

ほとんど色褪せもせず

(北側の日が当たらない場所が幸いしたのかっ)

未だ現役。

 

母に言わせると「宝物」なのだそうです。

 

何十年の時を経て今復活!

ちょっと大げさですね

 

でもそうして大切なモノを持ち続け

今も愛してやまないなんて

ちょっと素敵だなぁと羨ましくもあります。

 

引っ越しを何度か経験した私はその都度

大切なモノを手放してきました。

 

もちろん後悔はしていないけど

心がちょっとざわついてしまったなぁ。

 

母の宝物が部屋一番の

特等席にあるなんてちょっと

心が温かくなりました。

 

母なりに模様替えやインテリアを

楽しんでいるんです。

 

「インテリアはその人の生き方の表れ」

そう聞いたことがあります。

私がどうのこうの口を出す場面では

ないですね。

 

インテリアは完璧でなくていい。

自分が楽しめればそれが最高の

インテリア。

 

宝物、飾ってみませんか。